気仙沼視察(国際漁業再編に係るマグロ減船)
2009.4.23
宮城県沖は黒潮と親潮が交錯する世界でも有数の三陸漁場を抱え
豊富な魚介類が水揚げされております。
北海道に次いで宮城県は第2位の水産県となっており、
気仙沼を始め石巻、塩釜、女川など国内でも有数の魚市場があります。
その中で、気仙沼魚市場はマグロやカジキ、カツオ、サンマ、サバ、イワシなど大衆魚。
そして、サメ(フカひれ、全国水揚げの約7割)、が水揚げされ、
14年連続県内第1位、平成20年は金額ベースで初の東北・北海道一の
水揚げ港(全国第6位)となっています。
マグロ類国際委員会にて、マグロ漁獲枠の3割削減が合意され、
国では「国際漁業再編対策」(遠洋・近海マグロ延縄減船)が講じられました。
今回の国際減船で気仙沼港の所属船は遠洋船14隻、近海船6隻。
気仙沼港を基地とする他港の所属船は21隻。減船の影響は想像以上に深刻であります。
※写真のマグロ船はすべてスクラップです。
組合長はじめ、市場関係者からも、一年を通じて毎日水揚げされ続けてきた
マグロの安定供給が止まることは、量販店の買い付け人、流通関係者、加工業関係、輸送関係と
多くの業種にその影響が波及され、気仙沼の活力が失われることも懸念されております。