6月県議会閉会
2010.7.5
6月30日。
条例改正などの議案10件。
意見書6件。
請願1件。
を採択し閉会しました。
その中でも、選択的夫婦別姓の導入に反対の意見書を可決致しました。
選択的夫婦別姓の導入については、「選択的」という前置きが付いていることから、
ゆるやかなイメージと単なる選択の拡大を装ってますが、
制度としてのファミリーネームの廃止を意味し、社会の基礎単位である家族の絆に
大きな影響をもたらす危険性があります。
仮に、夫婦別姓を選択した場合、子は必ず両親の一方と異なる「親子別姓」となります。
このため、家族の外側から見ても、誰が親子関係にあるのか分かりにくい状況を発生させ、
戸籍や住民票の記載も紛らわしくなるなどの問題が懸念されております。
すでに、夫婦別姓制度を導入している欧米社会ですら、
社会の最小基礎単位である家族という人類不変のシンプルな基本テーマの重要性に気付き、
家族の復権、再建を強める動きが潮流になりつつあります。
日本の家族の絆を強めている重要な特徴の一つが夫婦・家族同姓(ファミリーネーム)であります。
法律上の制度である前に、日本の家族が永い歴史をかけてきてたどりついた一つの到達点であり、
日本の社会の多数のコンセンサスに溶け込んでいる文化と習慣の反映であります。
現行制度により生じている女性の社会参加に伴う不利益、不都合については、
民法を改正するのではなく、旧姓の使用範囲を拡大する法整備を推進するなどにより
解決を図るべきであります。
「夫婦の絆よりも個人」
「親子・家族の絆よりも個人」
「地域社会や公共よりも個人」
「国家よりも個人」
という形でエスカレートし、全体の関係性よりも「自分さえ良ければ良い」
という個人を尊重、優先させる発想は、一周遅れの世界のトップランナーであり、
日本が永年かけてきて築いた文化の解体であります。