水稲調査と日本の農業
2010.9.14
今年の水稲の生育及び作況情況や農家を取り巻く情勢について、
直接農家の声を聞くために大崎市松山地区を調査して来ました。
全農宮城県本部が決めた2010年産の米の概算金は主力の
ひとめぼれ(60キロ、1表)が過去最低の8700円。
※2009年宮城産の米の概算金(60キロ、1表)が12300円。3600円も下がりました。
民主党が掲げる農家戸別所得補償では10アール15000円の定額部分のほか、
変動部分があるが農家の収支への影響は地域によっては数百万の
赤字がでるのではという心配する声が寄せられました。
この制度は結局、北海道や九州のような元々安い米を得意としている
地域にとっては良いかもしれないが、米何処ろの東北地方が損をする
仕組みであることが証明された形となりました。
また、家畜飼料米においては、1田部あたり80000円を補助する制度を
とっているが(1表あたり約9000円の補助)人が食べるお米よりも
家畜が食べる米に税金を余計投入していること自体おかしな制度であります。
新米を家畜に食べさせる制度そのものを改めるべきであり、
政府の備蓄米(5年古米)を家畜飼料をして行うべきであります。
10年以内には世界的食糧危機が来るのではと言われる昨今、
また、食糧自給率を上げようとしている最中、農家の生産意欲を失うようなことが
現実としておきております。
来年は米何処ろ古川地区に匹敵する米の減反をしなければ
価格の下落は下げ止まらないと言われております。