宮城県議会臨時議会 閉会
2011.8.28
今臨時議会は私の所属する環境生活分科会においては、
福島原発を影響とする放射性物質の検査体制等について議論させていただきました。
宮城県が所持していた放射能監視測定機器は女川の
原子力安全センター(オフサイトセンター)に保管していたため、
全てが流出してしまい、震災後の検査体制は主に
東北大学の放射能測定機器を使い、空間放射線量、農林水産物、
水道水、土壌など多種多様な検体をほぼ24時間体制で
放射性物質を検査し、県ホームページ上で公表しております。
下記参照
「東京電力(株)福島第一原子力発電所事故に関する情報」
県内の稲わらから基準値を超えるセシウムが検出され、
それを飼料として食べた牛肉が市場に出回ったことは皆さまも
ご存じのとおりです。
また、秋に新米の次期を迎える主食であるコメは本当に大丈夫なの
という不安の声を取り除くため、コメの放射性物質の検査体制整備も行われ、
青刈りの時点で予備検査、収穫時に本検査をするため、
「牛肉の全頭検査」
「コメの検査」
手いっぱいの状況ではありますが急がねばならないのです。
今回の補正予算において、精密検査機器であるゲルマニウム半導体検出器を5台。
簡易分析測定装置であるガンマ線スペクトロメータを11台整備し、
放射性物質の県独自の検査体制整備がようやく確立されます。
多種多様にわたる検体を検査し、基準値を上回るものは市場には絶対ださない。
そして、検査した全ての検体を包み隠さず公表していくことは当たり前のことであります。
それと同時に必要なのは、放射線の健康へのリスクを科学的医学的に
分かりやすく説明することと、消費者が過剰反応することないように、
冷静な対応を求めていくことも大事であります。
今臨時議会予算規模は、約1200億円の国の
2次補正による追加補正議案が全て可決いたし、
県一般会計1兆6765億円と昨年の2倍となりました。