故郷・みやぎの魅力づくり。「街」と「人」をつなげる役割
2018.11.25
故郷・みやぎの魅力づくり。「街」と「人」をつなげる役割。
宮城県では、震災復興した宮城の姿を国内外に指し示すものとして、観光の復興・再生に重点的に取り組み、県全体の観光客入込数としては、現在、ほぼ震災前と同水準まで回復してきております。仙台空港の民営化による航空路線の拡充や、北海道新幹線の新函館北斗駅の開業、三陸縦貫自動車道等の整備が進むなど交通基盤の充実化が進むとともに、2020年に東京オリンピック・パラリンピック競技大会を控え、今後は国内外から更に多くの観光客を呼び込み、交流人口の拡大に繋げていくことが求められているところです。
宮城県の観光の魅力の一つでもあり、私の選挙区でもある仙台市太白区秋保町の「今」を少しご紹介させて頂きたいと思います。
秋保と言えば、なんといっても秋保温泉。そして、磊々峡、二口渓谷、秋保大滝、秋保工芸の郷など、観光名所も数多くあり、温泉街にある「さいち」の「おはぎ」は、もはやここで申し上げるまでもなく、全国からお客さんが訪れる県内随一の名産品の観光スポットでありながら、地方におけるビジネスモデルのお手本としても視察が後を絶たない状況にあります。また、近年には地域農産振興を目的にお茶の井ケ田さんと地元農家が共同運営している「秋保ヴィレッジ」や、ワイン産地の形成の目的とした「仙台秋保醸造所秋保ワイナリー」の運営など、温泉地や観光名所のみだけでない、街としての更なる魅力づくりに地域の皆様が取り組まれているところです。
地域の振興に励む現場を日々歩かせて頂きますが、宮城県にはそんな魅力的な街が県内各所に点在しております。しかしながら、いずれの場所でも、かつてのような街の活況を感じることができない物悲しさとしての声もお聞きするところです。
東北一の歓楽街である「国分町」も、現在ではそんな声をお聞きする街の一つになっております。国分町と秋保温泉は車で最短20分程度。かつては秋保温泉から国分町への温泉客の流れもありました。現在の実情を目の当たりにし、両地域の新たな連携も模索できないものかと考えます。それぞれの街や地域が単体として頑張っている取り組みにはその効果としての広まりに限界があります。互いがもつ魅力を活かし合いながら、いわば「ウィン・ウィン」の関係をとりもつ「橋渡し役」の役割が、私ども地域を代表し活動させて頂いている地方政治家として、今まで以上にその役割が求められるものと考えております。
「人と人、街と街、それぞれを繋ぎ、更なる魅力の創造へ。故郷・みやぎを国内外へ」一人でも多く、分かりやすく、今以上の力をもって発信できるよう、これからも故郷・みやぎの魅力づくりに努めて参いりたいものです。