県政報告２０１９～ニアイズベターの発想～

歳出削減の問題の要点は小さく部分部分で議論するのではなく、行政構造の抜本的見直しを行わなければ解決にいたらないところにあります。厳しい財政状況の中で、財源は皆さまからの税金であり、大切なのは、行政ができることではなく、行政がやるべきことの判断であります。

私たち政治家も、財政を省みることなく、「あれもやります」「これもやります」という時代ではありません。

「選択と集中」なのです。

次に、何よりも大切なのは、「事業」と「権限」と「財源」を地方に移譲することであります。

つまりは、地方分権の推進、「ニア・イズ・ベター」の発想であります。

この発想とは、自分のお金を使う時は、他人のお金を使う時より利巧だという発想であります。

一番の「他人のお金」は、やはり国のお金であります。国家予算を司る中央官僚は、自分のお金なら10万円でも大騒ぎするのに、国の予算になると何億円と予算をつけてしまいます。

そうであれば、お金はできるだけ身近な側、自分のお金に近い方で使うべきであります。

つまりは、国よりも都道府県、さらには市区町村の基礎自治体の方が良い。最良なのは個人減税、可能な限りお金を稼いだ本人に使ってもらう方が社会全体の満足を高めることに繋がると考えます。

無駄や非合理を排除してスリム化する行政改革を推進して参ります。