宮城県議会2月定例会閉会
2022.3.18
令和4年度当初予算をはじめ予算外議案について、渡辺勝幸議員が賛成討論を行い、賛成多数にて可決されました。
また、「台湾のCPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)への加入に向けた積極的な働きかけを求める意見書」については提出者を代表して私が提案理由説明を行い、石川光次郎議員が賛成の立場から討論をし、共産党が反対、また4議員が退席致しましたが賛成多数で可決させていただきました。
私の提案説明は、下記の通りです。
本意見書は台湾と日本が、人としての尊厳、政治思想、その基本的価値を共有しながら交流を積み重ね、経済貿易を通じて互いに繁栄を享受してきた我が国の外交史に基づくことを基本的柱としており、国益を守る観点からも重要な提案であることを、まずはご理解いただきたいと思います。
また、本県と致しましては、台湾から東日本大震災において、南三陸病院をはじめ沿岸被災市町に多大なるご支援と、温かい励ましをいただきましたことは、県民誰もが知るところであり、仙台市と台南市、栗原市と南投市においては具体的な交流事例を積み重ね、今後の国際交流政策を支える側面も併せ持つことも、本意見書の提案の趣旨とするところであります。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻、その行為は決して許されるべきものではないと本議会において抗議の決議もいたしました。
一日も早い停戦を望む中で、国や地域を守ることに対する大きな気づきと学びを私達は得たと考えます。
この度の侵攻では、1つの国や地域において、イデオロギーや軍事だけでは、有事に十分に対応することはできず、世界は様々な国際間の協定や枠組みの中にあり、その選択こそが国民を守る政治の役割であるということ強く認識させられました。
特に経済やエネルギーの分野では、有事の当事者間だけに留まらない世界的規模にまで、その影響が及び我が国も例外なく、世界各国に波及するスピードとその広さは計り知れないものがあります。
そうした背景の中において、自らも中国と対峙する緊張下に常に置かれている台湾が、この度の「CPTPP」への加入に向けた動きをとることは、国際的なプレゼンスを高め、その枠組みの中で台湾を繁栄させ、自分たちを守る当然の行為であると考えます。
そして、このことは日本の安全保障にも密接に関わることは言うまでもなく、我が国を含む環太平洋地域の経済貿易に活力を与え、経済分野をはじめ様々な分野における、より強固な日台間の協力関係と信頼関係の構築が図られます。
苦しい時にこそ、お支えいただきました台湾への感謝の想いを私達は決して忘れることなく、全国の都道府県の中でも、宮城県こそが本意見書を提出し、国をけん引し、率先していく立場にある本意見書は、その意思を示すものであります。
議員各位におかれましては、ご理解とご賛同を賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明と致します。