宮城県営野球場(楽天生命パーク宮城)利用について、村井知事へ要望書提出
2022.6.20
宮城県野球団体協議会(加盟18団体)の代表者会議にて、アマチュア野球のメッカである宮城県営野球場、楽天生命パーク宮城について協議した結果、下記の要望内容を、内海会長をはじめ各団体の皆さまとともに、自由民主党・県民会議スポーツ議員連盟共々で要望書を提出致しました。
1. 球場使用料並びにキャンセル料が公設の県民球場としては高すぎて、主催団体での支払いが困難になっている
2. 一日3ゲームの使用を認めていただきたい
3. 宮城県営野球場の利用制限が厳しい
4. 大会役員・審判員の駐車料金を無料にしていただきたい
5. 10月クライマックスシリーズの出場がない場合は、土日をなるべくアマチュア団体に利用させていただきたい
以上、宮城県知事へ要望をさせていただきました。
野球関係者の一人として、アマチュア野球皆さまの切実なお声を少しでも実現していきたいです。
また、宮城県営野球場(楽天生命パーク宮城)関する内容を令和3年9月県議会定例会にて一般質問をさせていただいておりますので、改めて質問及び答弁をご覧ください。
令和3年9月定例会(第380回) 09月16日、一般質問(抜粋)
平成16年9月、東北楽天ゴールデンイーグルスが宮城県をフランチャイズとするプロ野球新球団として発足し、本拠地を県営宮城球場とすることが決まって以降、同球団は平成16年度、17年度の2カ年に渡り、約70億円を出資して大規模な改修工事を行いました。その後も改修は毎年行われ、令和2年度までの球場改修総額は約171億円にものぼります。その結果、現在では観客定員3万人、天然芝の映える素晴らしい野球場に生まれ変わり、また、野球観戦のみならず、来場者が1日中楽しめるボールパークとして娯楽施設や宿泊施設も完備された日本屈指の特色ある球場として親しまれております。そして、これらの改修、整備工事は全て楽天球団の寄付採納物件として行われ、県の財産として寄付していただいている状況です。あらためて、楽天野球団における宮城県の野球振興と地域活性化に対する多大なるご尽力に、野球関係者の一人として心より感謝申しあげます。
さて、公設である都道府県営野球場を日本プロ野球機構のプロ野球チーム12球団の一軍本拠地として貸し出している都道府県がどれくらいあるか調査してみたところ、該当しているのは宮城県のみであり、更に範囲を市営野球場にまで広げてみると、札幌市の札幌ドーム、千葉市のZOZOマリンスタジアム、横浜市の横浜スタジアム、広島市のマツダZOOM‐ZOOMスタジアム広島が該当いたしました。
また、同時に高校野球をはじめアマチュア野球に対して先程の当該球場の試合日数及び試合数も調査してみましたが、マツダZOOM‐ZOOMスタジアム広島におけるアマチュア野球への開放については、平成30年が73日の117試合、令和元年が75日の127試合、令和2年が33日の68試合という結果でありました。これに対し、本県の楽天生命パーク宮城の開放状況は、平成30年が35日の37試合、令和元年が39日の39試合、令和2年が6日の6試合と非常に少なく、アマチュア野球界から県営宮城球場である楽天生命パーク宮城の施設利用をマツダZOOM‐ZOOMスタジアム広島のように使用できないかというお声をいただいているところであります。
宮城球場フランチャイズ基本協定書の中でも、第7条に、別に定める日数をアマチュアスポーツの利用に供するために確保しなければならないと定められておりますが、その日数と県としてのアマチュア野球への開放についてのご所見をお聞かせください。
また、アマチュア野球が施設利用をした場合の1日当たりの使用料と減免措置及び感染症対策に係る経費についてもお聞かせください。
【答弁】企画部長(志賀真幸君) 大綱二点目、スポーツ振興に向けた環境整備についての御質問のうち、宮城球場のアマチュアスポーツへの開放等についてのお尋ねにお答えいたします。
宮城球場のアマチュアスポーツへの開放については、毎年楽天野球団、県高野連等のアマチュアスポーツ団体及び県などで構成する利用日程会議において協議を行い、利用日程等を決定することとされております。近年はグラウンドの天然芝化に伴い養生日が設けられたことなどから、開放日数が少なくなっているものと認識しております。アマチュアスポーツ団体が宮城球場を利用する場合は、県立都市公園条例に準じた利用料金及び減免措置が適用されており、利用料金は主体により異なりますが、例えば学生が入場料金を徴収せず朝から夕方まで利用した場合一万円程度となります。感染症対策経費については、楽天野球団において施設の消毒に係る実費相当額を徴収しております。県といたしましても、アマチュアスポーツの振興は重要であると認識しており、引き続き施設開放の充実が図られるよう関係者と協議してまいります。
プロ野球チームの本拠地がある都道府県の中には、チームの本拠地球場の他に、プロ野球及びアマチュア野球の試合を実施できる球場として、県が2箇所目を保有しているところがあります。埼玉県の県営大宮公園野球場、広島県の広島県立びんご運動公園野球場しまなみ球場などがそうであります。本県では先ほど述べましたとおり、アマチュア野球の皆さまは県営宮城球場をほとんど使用できない状況にあります。本県でも埼玉県、広島県と同様にアマチュア野球を軸とした第二県営野球場の整備が必要であると考えます。
具体的には、宮城県土木部が管理をし、平成29年3月に再開園した岩沼市にある岩沼海浜緑地公園の野球場を改修し、第二県営野球場として今後整備することを提案いたしますが、ご所見をお聞かせください。
【答弁】企画部長(志賀真幸君)次に、岩沼海浜緑地公園の野球場の整備についての御質問にお答えいたします。
岩沼海浜緑地公園の野球場は東日本大震災で壊滅的な被害を受けましたが、その後の復旧工事を経て平成二十九年三月に再開したところであり、現在は軟式野球の会場として多くの団体に利用されております。県内には、硬式野球に対応した野球場も多数設置されておりますことから、それらのアマチュア野球での利用状況やニーズ等も踏まえ、施設整備の必要性について検討してまいります。