「村井知事に物申す!」
2023.10.11
10月定例宮城県議会最終日、自由民主党・県民会議を代表し、討論を行いましたが、「4病院再編構想」について言及させていただきました。
討論主旨は下記の内容です。
今定例会における4病院再編構想については、我が会派の代表質問や一般質問、委員会等の質疑質問の内容は、県執行部に対して厳しい意見がほとんどでありました。
9月26日の緊急の申し入れ、その後に、三会派にて要望書を提出したことは、村井知事以上に我が会派議員が地域を地道に歩き、県民の声を聴き、県民に一番近い存在であるが故の重い決断であったことも、改めてご理解いただきたいと思います。
4病院再編構想の議論については、これからの人口減少への対応、公的医療資源の適正な配分、その様々な観点から打ち出された考えであることは、これまでも十分に、理解してきたところです。
特に関係する議員の中には、地域住民皆さまに厳しいご意見をいただきながらも、県執行部以上に、県が示す考えを丁寧に理解の浸透に努めてきた議員も数多くいるのです。
しかしながら、突然提案された名取市における精神医療民間病院の誘致などは、生煮えの段階での施策提案であり、逆に県民への不安を招いたばかりか、これまで理解浸透に努めてきた議員の説明とも整合性がなく説明責任を果たせなくなっている現状をご理解いただいておりますでしょうか。
さらに精神保健福祉審議会における「知事として自ら決断したことを止めることができるのは県議会のみ」との趣旨の発言は、あまりにも言葉が過ぎたものであったと感じますし、何より止めることができると発言された県議会は、そもそも、詳細を把握できるほどの判断材料を持ち合わせていないが現状です。これらの言動などは、とても戦略的思考に長けた村井知事のものとは思えず、4病院再編構想の議論の進め方の現状に、あらゆる方々から強い懸念をいただいております。
この議会が終われば、まもなく県民の審判を仰ぐ私達議員は、個々にこれからのこの議論に対し、自らの考えをもって、有権者の皆様と真正面から向き合っていかなければならないのです。
厳しい言葉となり恐縮ですが、美術館移転の議論がやむなく撤回となった、あの時のご経験をもう一度思い出していただき、現状の議論の進め方に対し苦言を呈させていただきますとともに、今後は申し入れ、要望書の内容に示させていただきましたとおりに、これ以上、不要に議論の対立をあおることなく、広く、丁寧に、この議論は新たに仕切り直すぐらいの気持ちをもって進めていただきますよう、村井知事、そして県執行部皆さまに強くお願い申しあげます。
4病院構想については、村井知事へ「県民への丁寧な情報提供」と「課題解決に向けた具体的な提案を致し、見直し」を求めて参ります。
皆さまの声を県政の「ど真ん中!」へ、届けて参ります。