医療問題調査特別委員会県内調査
2013.6.13
6月4日。
・メタボリックシンドローム対策について(東北大学)
・地域医療の現状について(石巻雄勝診療所)
・医師確保対策等について(石巻病院開成仮診療所)
に調査に行って参りました。
・メタボリックシンドローム対策について
都道府県別メタボの割合は、沖縄県に次いで、宮城県は2番目。
メタボの人は、医療費が平均で年9万円高になっている報告もお伺いさせて頂きました。
最も傾聴すべき点であったのは、日本のメタボ診断基準であります。
日本人 … 男性85cm以上、女性90cm以上(ウェストの周囲)
ヨーロッパ人… 男性94cm以上 女性80cm以上
南アジア民族… 男性90cm以上 女性80cm以上
中国人 … 男性90cm以上 女性80cm以上
世界の診断基準をみてもらえれば、分かるとおり、
女性の方が高い数値である国・民族はありません。
日本のメタボ診断基準もそろそろ見直しを図らなければなりません。
・地域医療の現状について
・医師確保対策等について
震災後、いち早く避難所の医療支援に加わり、
その後も本県沿岸部における地域医療の崩壊・医師不足を感じ、
本県のドクターキューピット事業を通じ、
来てくださいました小倉先生の雄勝診療所における
現状と課題をお聞かせ頂きました。
医師一人で孤軍奮闘、頑張って頂いているのが現況です。
3年後の本設診療所をどのような診療体制にしていくのか。
また、このようなあり方を現場の医師を交えて、方針を打ち出さなければ、
その診療体制は絵に描いた餅になります。
一義的には石巻市で考えることでありますが、
県も本日頂いたこのような意見を基に、積極的に支援していかねばなりません。
また、この両方の視察現場で感じてことは、
現場で務めている医師と医療行政との信頼が
何よりも必要なことだと感じとりました。