振り込め詐欺の被害
2008.5.18
県内で3月までに発生した振り込め詐欺の被害総額が1億2600万円に達した。
(昨年は約3億2300万円)
先月、東京にて中野正志衆議院議員とともに警察庁幹部と意見交換
(振り込め詐欺被害者救済法・飲酒運転根絶・警察における可視化等)
させて頂きました。
◆振り込め詐欺は下記の通り4類に分けられます。
「オレオレ詐欺」…電話を利用して親族、弁護士、警察官等を装い、
親族が起こした事件事故に対する示談金等を名目に現金を預金口座に
振り込ませる方法により騙し取る詐欺
(特徴)
・高額な被害が多い(平均約231万円)
・被害者のうち60歳以上が77%
・女性被害者が73%
「架空請求詐欺」…郵便・インターネット等を利用して不特定多数の者に対し、
未払い料金があるなど架空の事実を口実とした料金を請求する文言等を送付するなどして、
現金を預金口座に振り込ませるなどの方法により騙し取る詐欺
(特徴)
・被害者のうち20歳代、30歳代の者が62%
「融資保証金詐欺」…実際には融資しないにもかかわらず、
融資する旨の文書等を送付するなどして、融資を申し込んできた者に対し、
保証金等を名目に現金を預金口座に振り込ませるなどの方法により騙し取る詐欺
(特徴)
・被害者のうち30~50歳代の者が72%
・被害が急増(振込み詐欺全体の33%)
「還付金等詐欺」…税務署等を騙り、税金の還付等に必要な手続きを装って
被害者にATMを操作させ、被害者が気付かないまま口座間送金により
財産上の不法の利益を得る詐欺
(特徴)
・被害者のうち60歳以上の者が67%
・女性被害者が72%
・偽装機関は税務署・社会保険事務所・自治体の3種別で約90%を占める
・平成18年6月より被害者急増
振り込め詐欺は警察の努力や金融機関との連携によって、
減少しているもの平成19年12月までの被害は約1万7900件、
約251億円で深刻な状況にあります。
そのうち「還付金等詐欺」平成18年6月から発生し、平成19年12月までに3053件、
約35億円の被害が発生。東北を中心に広がりつつあります。
被害者は一応に振り込め詐欺の存在を知り、
詳しい手口も知りながら、騙されていたケースです。
悪質かつ巧妙な手口を使う詐欺グループにはくれぐれもご用心を!