衆議院総選挙を終え
2009.9.9
国家運営の手綱を握るこの権益に固執し続けた奢りが、
この度の国政審判に吹いた変革を希望する風。
そして期待感を生んだ原因であり、私も自由民主党に籍をおく地方議員の一人として、
この結果を重く受け止めなければなりません。
本格的な政権交代が行なわれることが現実となり、今後の変化が本県にとって
どのように波及していくのか、座して待っているわけには参りません。
生活現場の窮状に、「不満よりも不安を選択する、とまで言わせてしまった政治への訴え」
これまでの地方自治体が国の各省により、否応なく政策と財源が支給される状況を
打破したいという全国知事会など行政運営のトップからの意見の高まり。
県民の生活と行政運営、それぞれの現場の想いを反映させた建設的な議論を
この県議会で積み重ね、宮城県民の確かな「民意」を集約し、
しっかり国に伝えていかなければなりません。
最近の政策には現金給付型、利益分配のマスコミ等で「バラまき」とも揶揄されて
いるものを多く目にいたします。
私個人の見解としては、確かにこの不況時には効果があっても、暫定的な政策でなく、
半恒久的な政策としてこれだけ多いことには違和感を覚えます。
また、それらの政策の給付該当者には、その意思に関係なく、
すべて配ることが良いとは思えません。
この支給されるお金は税金であって、政策とすれば
皆さまからいただいた税金を、行政経費を使って再分配するという
コストパフォーマンスとしては大変低い政策であります。
大切な税金をいかに無駄なく、それぞれの分野の最大限の公益を作りだすことに
務めることが税金用途の第一義であり、私たち政治家の大きな職責であります。